一棟収益物件の選び方完全ガイド|失敗しない投資物件選定の判断軸15項目【2026年版】

INDEX目次

この記事のポイント

  • 一棟収益物件の選定は 「立地・利回り・築年数・構造・規模・融資・出口」の7軸 × 各2-3項目 = 計15判断軸 で総合評価する
  • 2026年の融資金利は2.5〜2.8%程度(RC造法人投資家・25年) が実勢。表面利回り8%でもCF(キャッシュフロー)は2.0〜2.5%まで縮小。利回りだけで判断すると失敗する
  • 木造は法定耐用年数22年で融資15年が上限、RC造は47年で融資25-30年が組める。構造選択が融資年数とCFに直結する
  • 失敗しない物件選定チェックリスト30項目を本記事末尾に掲載。物件資料を見るときに項目ごとに確認することで、見落としによる失敗を防げる

「区分マンションは買ったが、次は一棟物件に挑戦したい」「金利上昇期に一棟収益物件を選ぶ判断軸が知りたい」──こうしたご相談が、2026年に入って増えています。

国土交通省の不動産価格指数(2026年4月)では、住宅地は2010年比で約1.7倍、商業地は約1.9倍まで上昇し、首都圏の一棟マンション平均価格は2億3,996万円(2026年3月、健美家データ)と過去最高水準にあります。一方で、地方では前月比-13〜-32%の物件も出始め、二極化が顕著です。

こうした市場環境下では、「とにかく利回りが高い物件」「とにかく駅近」のような単純な軸での選定は通用しません。立地・利回り・築年数・構造・規模・融資条件・出口戦略の7軸を総合的に評価する必要があります。

本記事は、不動産仲介の現場で日々一棟収益物件の売買を扱うアークリブが、買主の方が物件選定で押さえるべき判断軸を15項目に整理し、各項目を具体的な数値・表・チェックリストで解説する完全ガイドです。

シリーズの位置付け:本記事は「一棟収益物件 買主向けガイド」の入口記事です。デューデリジェンスは「一棟物件売却のデューデリジェンス完全ガイド」(売主視点ですが買主にも参考)、出口戦略の前提知識は「収益物件の出口戦略|売る・持つ・組み替えるの3択を徹底比較」もあわせてご覧ください。

2026年4月時点で日銀政策金利は0.75%、6月会合での0.25%追加利上げが市場で高い確率で織り込まれており、年内1.0〜1.25%への上昇が見込まれています。アパートローン金利も連動して上昇局面にあるため、本記事のシミュレーションは2026年5月時点の前提です。金利・税制は変動するため、実際の物件取得時には最新情報を金融機関・税理士にご確認ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、税務・法務の判断は顧問税理士・弁護士へのご相談をお願いいたします。

一棟収益物件投資の基礎

一棟収益物件投資は、一棟まるごと(マンション・アパート・テナントビル等)を取得し、賃料収入を得る不動産投資の形態です。区分所有や戸建賃貸とは異なる特性があり、これらを理解することが選定の第一歩となります。

区分所有・戸建賃貸との違い

項目区分マンション戸建賃貸一棟収益物件
価格帯1,500〜5,000万円1,000〜4,000万円5,000万〜数十億円
戸数1戸1戸5〜数十戸
空室リスク1戸=100% or 0%同左平均化される
修繕の自由度管理組合の制約大自由自由
土地所有共有持分のみ100%所有100%所有
融資短期・小規模中期長期・大規模
規模効果限定的限定的あり(規模拡大でROI改善)

一棟物件の最大の特徴は、戸数が複数あることで空室リスクが平均化される点です。10戸の一棟マンションで2戸が空室でも稼働率は80%を維持できますが、区分マンションでは1戸が空くと収入はゼロになります。

また、土地を100%所有できるため、相続税評価額の圧縮効果が大きく、富裕層・経営者の相続税対策としても活用されています。

一棟投資のメリット・デメリット

メリット:

  • 規模効果で運営効率が高い(管理費・修繕費が戸あたりで圧縮)
  • 土地100%所有で相続税評価圧縮率が大きい(路線価評価で30-40%圧縮)
  • 大規模修繕・賃料設定など意思決定の自由度が高い
  • 出口戦略の選択肢が広い(一棟売却・分譲・建替え・解体更地売却)

デメリット:

  • 初期投資額が大きい(5,000万〜数十億円)
  • 融資審査が厳しい(年収・自己資金・物件評価の総合審査)
  • 立地・物件選定を誤ると流動性が低下する
  • 大規模修繕(外壁・屋上防水・給排水管)の費用が一度に大きい

2026年市況の現状

2026年4月時点の主な指標:

  • 首都圏一棟マンション平均価格:2億3,996万円(健美家2026年3月、過去最高)
  • 首都圏表面利回り平均:6.5%(前年比-0.3pt、価格上昇による圧縮)
  • 地方一棟マンション平均価格:8,500万円(前月比-13〜-32%の物件も出現)
  • アパートローン金利:2.2〜2.7%(変動・RC造法人投資家・2026年5月)
  • 日銀政策金利:0.75%(2026年4月据え置き、6月利上げ観測)

首都圏は価格上昇で利回りが圧縮される一方、地方は二極化が進行中です。融資金利は2024年3月のマイナス金利政策解除以降、累計0.75%上昇しており、買主の購入余力が段階的に絞られています。

詳しい市況分析は「一棟マンションの売り時は?2026年の市況データから判断する方法」もご覧ください。売主側の記事ですが、市況データは買主にも有用です。

物件選定の7つの判断軸

物件選定で押さえるべき判断軸は7つに整理できます。すべての軸が満点である物件は存在しないため、自分の投資目的・資金規模・出口戦略に応じてどの軸を重視するかを明確にすることが重要です。

7軸の全体像

#判断軸主な評価項目重要度(初心者)
立地・エリア人口動態・交通・将来性★★★
利回り・収益性NOI・キャップレート・CF★★★
築年数・構造耐用年数・修繕状況・融資年数★★★
規模・価格帯戸数・自己資金・DSCR★★
周辺環境・競合商業施設・教育・新築供給状況★★
入居者ターゲット単身・ファミリー・法人★★
出口戦略流動性・10年後の売却想定★★★

特に 立地・利回り・築年数・出口戦略の4軸は初心者でも必須です。残り3軸は経験を積むほど精度が上がりますが、最初から完璧を目指す必要はありません。

①〜③が最重要な理由

立地は購入後に変えられない最大の資産です。利回り・築年数は購入時点で確定し、その後の運営余地を決定します。この3軸での失敗は取り返しがつかないため、選定段階で時間をかけるべきです。

詳しい失敗パターンは「一棟アパート売却でよくある7つの失敗」(売主視点ですが、買主が避けるべき物件タイプの参考になります)もご覧ください。

利回りの正しい見方

利回りは物件選定の中核指標ですが、「表面利回り○%」という単純な数字に惑わされると失敗します。本セクションでは、表面利回り・実質利回り・NOI・キャップレートの違いを整理し、2026年の利回り相場と合わせて解説します。

表面利回り vs 実質利回り

区分計算式用途
表面利回り年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100物件比較の初期スクリーニング
実質利回り(年間家賃収入 − 諸経費)÷(物件価格 + 諸費用)× 100実際の収益性評価

物件資料に記載される利回りは原則として表面利回りです。実質利回りは表面利回りより1.5〜3.0pt低くなるのが一般的で、この差を把握せずに購入すると「思ったほど儲からない」事態になります。

NOI(純収益)とキャップレート

NOI(Net Operating Income)= 年間家賃収入 − 運営費(管理費・修繕費・固定資産税・保険料)

キャップレート = NOI ÷ 物件価格 × 100

不動産投資のプロは表面利回りではなくキャップレートで物件を評価します。物件価格は理論上、NOI ÷ キャップレート で決まるため、キャップレートが上昇すれば物件価格は下落します。

2026年の利回り相場

エリア・物件タイプ表面利回り平均実質利回り目安想定キャップレート
首都圏・新築RCマンション5.0〜6.0%3.5〜4.5%4.0〜5.0%
首都圏・築古アパート7.0〜9.0%5.0〜7.0%6.0〜7.5%
地方主要都市・新築7.0〜8.0%5.0〜6.0%5.5〜6.5%
地方主要都市・築古9.0〜13.0%6.5〜10.0%7.5〜10.0%
地方郊外・築古12.0〜18.0%8.0〜13.0%9.0〜13.0%

地方郊外の高利回り物件は、空室リスク・流動性低下・修繕費負担で表面利回りほどの実質収益が出ないケースが多く、初心者は避けるべきゾーンです。

キャッシュフローシミュレーション例

表面利回り8%・物件価格1億円・自己資金20%(2,000万円)・借入8,000万円・金利2.5%・25年の場合:

項目金額
年間家賃収入800万円
運営費(家賃の20%想定)-160万円
NOI640万円
年間返済額(元利均等)-430万円
税引前CF210万円
CF利回り(自己資金対比)10.5%

詳しい手取り計算は「収益物件を売却したら手取りはいくら?シミュレーション方法を徹底解説」(売却時の計算ですが、運営期の考え方は共通)もご覧ください。

※上記シミュレーションは2026年5月時点の前提です。金利は変動するため最新情報を金融機関にご確認ください。

立地・エリアの見極め方

立地は購入後に変えられない最重要の判断軸です。「駅徒歩10分以内」「都心3区」のような単純基準だけでなく、人口動態・交通・将来性・ハザードを総合評価します。

人口動態(増減・年齢構成)

物件購入前に必ず確認すべき公的データ:

  • 総務省 住民基本台帳人口移動報告(市区町村別の転入転出超過)
  • 国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口(2050年までの市区町村別予測)
  • 国土交通省 国勢調査(年齢別・世帯別構成)

特に 将来推計人口で2040年までに人口が10%以上減少するエリアは要警戒です。賃貸需要の縮小により、空室率上昇・賃料下落・物件価格下落の3重苦に陥りやすくなります。

交通アクセス

評価項目高評価の目安
最寄り駅都心アクセス30分以内・複数路線利用可
徒歩距離駅徒歩7分以内(10分超は賃料下落要因)
通勤需要朝ラッシュ時の混雑率(需要の強さ)
終電時刻都心終電23:30以降が望ましい

地方物件の場合は駐車場必須(戸数の80%以上)・主要道路アクセス(バイパス10分以内)が評価軸となります。

周辺商業・教育・医療施設

入居者タイプ重視する施設
単身者コンビニ・スーパー・ドラッグストア(徒歩5分以内)
ファミリー小学校・中学校・公園・病院・大型スーパー
法人借上げ取引先企業・官公庁・銀行

ターゲット入居者層に合わせた施設立地を確認します。

将来性(再開発計画・人口予測)

確認すべき情報源:

  • 自治体の都市計画マスタープラン(10〜20年計画)
  • 駅前再開発・複合商業施設の計画
  • 大学・大企業の進出計画
  • 高速道路・新幹線・地下鉄の延伸計画

再開発予定エリアは購入時より売却時の物件価格が上昇する可能性が高く、長期保有・キャピタルゲイン狙いに有利です。

ハザードマップ確認

国土交通省のハザードマップポータルサイトで以下を確認:

  • 浸水想定区域(洪水・内水・高潮)
  • 土砂災害警戒区域
  • 地震危険度(揺れやすさマップ)
  • 液状化リスク

ハザード該当エリアは火災保険料増・買主層限定・将来の融資条件悪化などのリスクがあります。投資物件として除外推奨です。

築年数・構造の選び方

築年数と構造は融資条件・修繕費・耐用年数・出口戦略に直結する判断軸です。「築古は高利回りで儲かる」という言説が独り歩きしていますが、融資年数の制限と修繕費負担で実際の収益性は見かけほど高くありません。

木造 vs RC造 vs 鉄骨造

構造法定耐用年数融資期間目安修繕費負担表面利回り目安
木造22年15〜20年(築年数次第)中(外壁10年・屋根15年)8〜12%
RC造47年25〜30年(新築〜築20年)中〜大(外壁15年・防水15年)5〜8%
鉄骨造(軽量)19〜27年15〜25年6〜10%
鉄骨造(重量)34年25〜30年中〜大6〜9%

法定耐用年数と融資期間の関係

金融機関の融資年数は通常「法定耐用年数 − 築年数」を基準とします。

例:

  • 築15年の木造アパート → 22 − 15 = 7年が融資年数の目安
  • 築15年のRCマンション → 47 − 15 = 32年が融資年数の目安

ただし、地銀・信金は「実質耐用年数」を独自基準で評価し、築古でも長期融資が組めるケースがあります。

築古物件のリスクと魅力

魅力:

  • 高利回り(地方築古で12〜18%も)
  • 物件価格が安く参入しやすい
  • 減価償却を短期間で取れる(節税効果)

リスク:

  • 融資年数が短く月返済額が大きい
  • 修繕費が一度に大きく発生(500万〜2,000万円)
  • 退去後のリフォーム費が新築の2〜3倍
  • 出口で売却が難しい(次の買主の融資が組みにくい)
  • 入居者層が限定される(学生・単身高齢者中心)

詳しい築古売却・出口戦略は「築古の一棟アパートは売却できる?築20年・30年・40年の3つの売り方」をご覧ください。

修繕計画の見極め

物件購入前に必ず確認:

  • 過去10年の修繕履歴(外壁・屋上防水・給排水管・エレベーター)
  • 長期修繕計画書(新築から30年の修繕予定と費用)
  • 修繕積立金の有無・残高(区分マンションのみ)
  • 大規模修繕実施年と次回予定

築20年超の物件で「過去10年間に外壁修繕実績なし」の場合、購入後5年以内に1,000万円超の修繕費が発生するリスクが高いと考えるべきです。

価格・規模の判断

物件価格と規模は自己資金・融資条件・キャッシュフロー設計と密接に関わります。「自己資金は最低でも物件価格の20-30%」が業界の標準的な目安です。

自己資金比率の目安

自己資金比率リスク評価想定される買主
10%以下高リスク(金利上昇でCF破綻)富裕層・複数物件持ち
20%標準中堅サラリーマン・経営者
30%低リスク(DSCR1.3以上)慎重な投資家・長期保有目的
50%以上超低リスク高額所得者・現金買い

2026年の金利上昇局面では、自己資金20%以上が望ましいとされています。これは金利+0.5%上昇に対するDSCR耐性を確保するためです。

規模別比較(5,000万・1億・3億)

物件規模戸数目安想定買主層競合流動性
5,000万円6〜10戸(築古アパート)副業サラリーマン・初心者多い高い
1億円8〜12戸中堅投資家・法人標準標準
3億円20〜30戸(一棟マンション)富裕層・小規模ファンド少ない中〜低
10億円超50戸超機関投資家・REIT限定的

初心者は5,000万〜1億円の中規模からスタートが推奨です。3億円超は買主層が限定されるため、出口戦略で苦戦する可能性があります。

DSCR(債務返済比率)

DSCR = NOI ÷ 年間返済額

  • DSCR 1.0 = NOIと返済額が等しい(CFゼロ)
  • DSCR 1.2 = 標準的な許容レベル
  • DSCR 1.3以上 = 健全
  • DSCR 1.5以上 = 余裕あり(金利上昇耐性大)

金融機関の多くはDSCR 1.2以上を融資基準としますが、自己防衛の観点では1.3以上を狙うべきです。

キャッシュフローの目安

物件規模目標税引前CF目標CFR(自己資金対比)
5,000万円100〜200万円/年8〜15%
1億円200〜400万円/年8〜15%
3億円600〜1,200万円/年8〜15%

CFR(自己資金対比キャッシュリターン)が8%未満の物件は、金利上昇耐性が弱いと判断されます。

詳しい税金・手取り計算は「一棟アパートを売却した時の税金はいくら?計算例付きで徹底解説」(売却時の計算ですが、保有中の税務にも応用可能)もご覧ください。

失敗しない物件選定チェックリスト30項目

物件資料を見るときに項目ごとにチェックすることで、見落としによる失敗を防ぎます。

Aブロック:立地・エリア(5項目)

#確認項目判定基準
1最寄り駅徒歩7分以内(10分超は賃料下落要因)
2都心アクセス30分以内・複数路線利用可
3人口動態直近5年で人口維持 or 増加
4ハザードマップ浸水・土砂災害区域該当なし
5周辺商業施設コンビニ徒歩5分・スーパー10分以内

Bブロック:利回り・収益性(5項目)

#確認項目判定基準
6表面利回りエリア平均±1pt以内
7実質利回り表面の70%以上を確保
8賃料相場周辺3km・同条件物件と±10%以内
9入居率直近1年で90%以上維持
10賃料下落履歴過去5年で-5%以下

Cブロック:築年数・構造(5項目)

#確認項目判定基準
11法定耐用年数残融資期間+5年以上
12修繕履歴直近10年で外壁・防水実施済
13大規模修繕予定5年以内に大規模修繕予定なし or 売主負担
14構造木造築古は要注意(融資・修繕)
15設備状況給排水管・エレベーター・受水槽の経年

Dブロック:規模・価格・融資(5項目)

#確認項目判定基準
16自己資金比率20%以上
17DSCR1.3以上
18融資金利2.5〜2.8%程度(2026年5月時点)
19月返済額家賃収入の50%以下
20物件価格同条件物件と±10%以内

Eブロック:法務・契約(5項目)

#確認項目判定基準
21既存賃貸借契約全戸の契約書確認・敷金返還義務確認
22滞納者の有無3ヶ月以上の滞納者なし
23重要事項説明書越境・既存不適格・地役権なし
24容積率・建ぺい率既存不適格でない
25検査済証検査済証あり(融資条件)

Fブロック:出口戦略・将来性(5項目)

#確認項目判定基準
2610年後の想定売却価格取得価格±15%以内
27流動性同条件物件が直近1年で5件以上成約
28再開発計画エリア内で再開発予定(プラス材料)
29競合物件供給5年以内の新築供給予定戸数把握
30出口の選択肢一棟売却・分譲・建替え・解体更地化

このチェックリストの80%以上(24項目以上)をクリアする物件が、購入推奨ラインです。50%(15項目以上)未満の物件は購入を見送るべきと判断します。

買主視点のデューデリジェンス手法は「一棟物件売却のデューデリジェンス完全ガイド」(売主視点ですが、確認項目は共通)もご覧ください。

アークリブの仲介サポート

アークリブは、特定の自社物件を売り込むのではなく、市場全体から最適物件を選定する仲介を主軸とした独立系の不動産会社です。

独立系仲介の強み

  • 販売物件の縛りなし:自社開発物件・自社買取物件を売り込む必要がないため、買主の利益最優先で物件を提案できます
  • REINS(不動産流通機構)+ 業界ネットワーク:公開物件+未公開物件・水面下取引情報まで含めて提案可能
  • 税務・法務専門家との連携:顧問税理士・弁護士・司法書士・不動産鑑定士と連携し、物件選定から取得後の運営まで包括的にサポート
  • 売却出口まで見据えた提案:購入時点で10年後の売却シナリオまで設計し、出口で困らない物件を選定

仲介手数料の体系


売主買主
仲介手数料0.5%+税(売主応援割)3%+6万円+税(標準)
査定無料-
取扱物件投資用一棟収益物件のみ同左

買主側の仲介手数料は宅建業法上の上限である「物件価格×3%+6万円+消費税」が標準です。物件価格1億円の場合、仲介手数料は336.6万円(=(1億×3%+6万)×1.1)となります。

物件取得までのフロー(買主向け)

  1. 初回相談(無料):投資目的・予算・希望エリア・期間のヒアリング
  2. 物件提案:3〜5物件の提案(公開物件+未公開物件)
  3. 現地確認:複数物件の同行内見・周辺環境調査
  4. 詳細分析:レントロール・修繕履歴・将来CF分析
  5. 買付申込・価格交渉:売主との交渉サポート
  6. 売買契約・融資手続き:契約書チェック・金融機関紹介
  7. 決済・引渡し:決済立会・賃貸管理引継ぎ

決済までの所要期間は2〜4ヶ月が標準です。

よくある質問Q&A

Q1. 区分所有から一棟物件への移行のタイミングは?

A. 区分所有を3〜5戸保有して年間CFが200万円以上安定したタイミングが目安です。一棟物件への融資審査では年収・自己資金・既存物件の収支実績が重視されるため、区分での実績作りが有効です。

Q2. 築古物件と新築物件、どちらを選ぶべき?

A. 投資目的で選択が異なります:

  • 短期キャッシュフロー重視 → 築古高利回り(ただし修繕リスク高)
  • 長期保有・出口安定 → 新築〜築10年(CFは低いが流動性高い)
  • 節税重視 → 築古木造(短期間で減価償却)

初心者は新築〜築10年のRC造をおすすめします。融資年数が長く取れ、修繕リスクが低いためです。

Q3. 自己資金はいくら用意すべき?

A. 物件価格の20%以上が標準的な目安です。1億円の物件なら2,000万円以上。これに加えて諸費用(仲介手数料・登記費用・不動産取得税・火災保険)として物件価格の7〜8%(700〜800万円)が必要です。

Q4. 融資金利の交渉はできる?

A. できます。同じ物件・同じ買主属性でも、金融機関によって0.3〜0.8pt差がつくことがあります。3社以上の金融機関を比較し、金利・期間・保証料を総合評価することが重要です。

Q5. 利回り何%以上が目安?

A. 表面利回りで以下が目安です(2026年5月時点):

  • 首都圏新築RC:5%以上
  • 首都圏築古:8%以上
  • 地方主要都市新築:7%以上
  • 地方築古:10%以上

ただし、表面利回りだけで判断せず、実質利回り・CF・DSCRの総合評価が必須です。

Q6. 物件視察で確認すべきポイントは?

A. 以下の8点です:

  1. 物件外観(クラック・汚れ・修繕状況)
  2. 共用部清掃状況
  3. ゴミ置き場の管理状態
  4. 駐車場・駐輪場の利用状況
  5. 周辺道路・交通量
  6. 騒音・臭気
  7. 周辺商業施設・治安
  8. 隣接建物の状況

可能であれば平日・休日・夜間の3回視察すると、入居者の生活実態が見えます。

Q7. レントロール(賃貸契約一覧)の見方は?

A. 確認すべきポイント:

  • 各戸の家賃金額(相場との比較)
  • 契約開始日(直近1年の入退去状況)
  • 敷金・礼金(敷金は買主に承継される負債)
  • 家賃滞納の有無
  • 法人借上げ・サブリースの有無

詳しくは「一棟マンションの査定方法3つを解説|収益還元法・取引事例比較法・原価法」もご覧ください。

Q8. 個人で買うべきか、法人で買うべきか?

A. 課税所得・規模・出口戦略で判断します。

  • 課税所得900万円超 → 法人化の検討余地あり
  • 物件規模1億円超 → 法人化のメリット大
  • 5年以内の売却想定 → 個人短期譲渡(39.63%) より法人(実効税率30.64%)が有利

詳しくは「経営者のための不動産投資 法人化判断完全ガイド」をご覧ください。具体的な税額計算は税理士へのご相談をお願いします。

Q9. 買付申込から決済までの期間は?

A. 標準的には2〜4ヶ月です。

  • 買付申込→価格合意:1〜2週間
  • 売買契約→融資承認:1〜2ヶ月
  • 残金決済→引渡し:1ヶ月

融資が長引く場合は3〜4ヶ月になることもあります。

Q10. 1棟目で失敗しないために最重要なことは?

A. 「立地」と「価格」の妥協を避けることです。利回りや築年数は購入後の運営努力でカバーできる場合がありますが、立地と購入価格は変えられません。

3社以上の不動産会社・複数の物件を比較し、急がず慎重に選定することが、長期的に成功する鍵です。

まとめ

一棟収益物件の選び方は、立地・利回り・築年数・構造・規模・融資・出口戦略の7軸を総合評価することが基本です。「とにかく利回りが高い」「とにかく駅近」のような単純基準では2026年の市場環境では通用しません。

本記事のポイントを再確認します:

視点重要事項
立地人口動態・将来推計・ハザードマップを必ず確認
利回り表面ではなく実質・NOI・キャップレートで評価
築年数・構造法定耐用年数と融資期間の関係を理解
規模・融資自己資金20%以上・DSCR 1.3以上を確保
出口戦略購入時点で10年後の売却シナリオを設計

そして、本記事末尾の 失敗しない物件選定チェックリスト30項目 を、物件資料を見るたびに活用してください。80%以上クリアする物件が購入推奨、50%未満は見送り推奨です。

2026年は金利上昇局面で買主の購入余力が絞られる一方、地方では二極化により好物件が出始める時期でもあります。市場全体を俯瞰し、自分の投資目的に合致する物件を慎重に選定することが、長期的な成功への近道です。

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※本記事は2026年5月時点の制度・市況・金利水準に基づいて作成しています。税制・金利・市況は変動するため、実際の物件取得・運営にあたっては最新情報を金融機関・税理士等の専門家にご確認ください。

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